よくある筋肉をほぐしたり、ボキッと骨格矯正されたりしたことがあると思いますが、痛みのある箇所をもみほぐすだけでは、本質は変わりません。それはその場しのぎに過ぎません。
なぜなら、痛みやコリは“結果”でしかないのです。体全体がバランスを崩した結果、その負担が最後にきているところが痛みやコリの箇所だからです。
そのバランスを崩している原因のまず最初に治すべきところが、内臓下垂・歪みです。
ヒトは「内臓―体性反射(※1)」によって、内臓の循環不全が骨盤・背骨・筋肉に影響を与え、歪みや緊張状態を起こしています。すると、筋肉はつっぱり、骨格は固まり、歪みとなり、それを補正するためその上が固まり・・・という悪いバランス状態になっています。
それを取らないで施術をすると、筋肉がつっぱっていて押されても深くまで入らないとなります。はじく感じです。そういう状態で施術をいくらしても本来アプローチしたいところに届かず、効果が出ないで、次の日にはまたコリや痛みが戻っているとなる訳です。(そういう経験はありませんでしたか?)
当院では、それを内臓調整で先に取ることで、筋肉のつっぱりを取り、関節の可動域を取り戻していきます。そのあとで筋肉にアプローチ・骨格矯正することでその時の最短で最大限の施術効果を挙げることができるようになっています。
その後、2回目、3回目と続けていくうちに、内臓疲労による悪い影響が減っていくにつれて、個別の筋肉へのアプローチをほぐしやストレッチや筋膜リリースで行なっていきます。
※1 「内臓―体性反射」補足=内臓の疲れ、つまり肝臓(※2)なら肝臓の循環が悪い状態、によって水分を多く含むため下垂していきます。すると、本来の位置にないため機能が落ちます。機能が落ちるとますます循環不全となります。そして、それがその下の臓器、肝臓の下には腎臓があります、が玉突きされて落ちていきます。すると、腎臓も循環不全を起こし機能が落ち、その下の小腸、大腸、その下の膀胱・子宮・卵巣(精巣・前立腺)と内臓全体に波及していきます。そういう内部の影響が表側の骨盤・背骨・筋肉に影響を与える自律神経の反射のことです。
最下層の膀胱・子宮・卵巣は逃げ場がないので、横や後ろに押され歪むため、循環・排出が悪くなり、それが続くことで生理不順・生理痛・不妊・子宮筋腫等につながることが多々あります。
さらに、内臓の疲れが自律神経に悪影響を与えるので、副交感神経の切り替えがうまくいかないで睡眠の質が落ちていき、寝ても疲れが取れない、寝付きが悪い、睡眠が浅いと関連します。
※2 肝臓はお酒飲んでいなくても、色々な仕事をしているので疲れやすい臓器です。
老廃物やアルコールの解毒分解以外に、食べたものをヒト用のアミノ酸に作り替えたり、消化液の胆汁の元を作ったりしています。忙しかったり、ストレスを受けるとさらに循環も悪くなります。