施術を受けて、施術後の感じがいつもと異なることがあります。
いつもよりスッキリしなかったなど
それは、
1)いつもより疲れていた。疲労が多かった
2)継続して受けていた場合、古いものが出てきたため
3)患者さんの身体が変化に耐えられる限界にきていた
があげられます。
こちらが施術で行なう質・量は施術時間に比例して一定です。
違うのは患者さん自身が溜めこんできた疲労度合の方になります。
1)はそのまま感じられる・られないに関わらず疲労が蓄積している場合があり
ます。精神的なものも含みます。
特に内臓の疲労は認識しにくいです。油濃いものを食べた、飲酒・食事の量・回
数が多かった、よく噛んでいないなどに関連して(特に消化器系は)疲労します。
疲労=循環悪い=下垂⇒反射で筋肉緊張・骨格歪むとなるのは周知の事実です。
2)継続して受けていると、だんだん新しい筋肉のハリ・歪みが取れて、古いも
のが出てきます。地層を掘っていくのと同じです。
身体はその時受けた疲労が残ったままだと、除去されるのをあきらめ、蓄積しま
す。特に内臓に。
それにより、バランスが崩れるので他と連動して補正してバランスを保とうとし
ます。
それが若い頃からどんどん蓄積していって、今の歪んだ状態になっています。
それを取っていくので、古い歪みがだんだん出てくる=身体が蓄積していた疲労
を出してきた=いい傾向、となります。
施術後、眠くなった、違うところが痛くなった、違う歪みが出てきた、というこ
とがありますが、それはその反応の表れです。
3)睡眠不足・休みがないなどが続いていると、体力が落ちています。すると、
施術は刺激なので、いいことでも身体は変化することに限界があります。
特に、体力が落ちているときは、ある一定以上の変化は許容範囲を超えるのでそ
こで変化が止まります。
睡眠を取って体力が回復したら、その残っていた変化が起き、施術の本来の効果
が表れて楽になります。
ぎっくり腰のときはその典型です。患部に炎症があることも関係しますが、ぎっ
くり腰になること自体が体力が落ちている証拠です。
施術後すぐに痛みがすべて取れることはありません。ただし、時間とともに炎症
も引いて楽になっていきます。
特に、年配者(65〜70歳以降)は、身体の変化への許容量が落ちています。
よって、身体が受け付けられないので若い時にできる施術量に比べて減らす必要
があります。
大体20〜30代の半分、40〜50代の6,7割になります。エンジンをいき
なりフルスロットルすると壊れるのと同じです。長い年数筋肉は固まり、歪みが
固定されているので、それを無視して行なおうとすると細胞が壊れるのでかえっ
て逆効果となります。
最近は野菜・魚ですら規格内の工業製品化したものしか周りにないため、自分も
デジタルのように治っていくという感覚の人が増えています。治り方は1次方程
式でなく、2次方程式のように変化は一定でなく治っていきますことをお忘れな
いように。
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